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『スパイダーマン/ホームカミング』

<マーベル・シネマティック・ユニバース>の16作目。
しかしこの作品はウォルト・ディズニー製作ではなくソニー・ピクチャーズ作品なので、本来なら<MCU>の通算にはカウントされないのかもしれない。

『スパイダーマン/ホームカミング』_e0033570_19545932.jpg「スパイダーマン」三部作を成功させたソニーは更なる三部作を企画するも方向転換、<アメイジング・スパイダーマン>としてリブートを果たし2作作ったものの期待していたほどの成績は上げられず、次にとった手段がなんとマーベル・スタジオとの提携。
その第一弾として「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」にスパイディをレンタルし、再リブートして手応えを掴み、今度は逆にアイアンマン(とキャプテン・アメリカ)を借り受けて、満を持して本作を製作。結果大ヒットとなりまたまた三部作構想をぶち上げるなどひとまずはメデタシメデタシとなった。

本作の主人公はもちろんスパイダーマンではあるが、副主人公格として活躍するのがアイアンマン/トニー・スターク。
「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」や「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」以来久しく見ることのなかった明るいトニーの様子を垣間見ることが出来るのが貴重なのだ。

「シビル・ウォー」のラストでは色々な意味でズタボロだったトニーだが、新生アベンジャーズ基地にあって少しずつ以前の調子を取り戻しつつあるようだし、ピーター・パーカーとの会話の中ではキャプテン・ロジャースを認める発言があったりで、ずっと<MCU>作品に親しんできた身としては嬉しくなってくる。
このまま素直に「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」で二人が和解するとはいかないまでも、多少なりとも融和ムードが窺えるのは救い。もっとも未曾有の危機を前にして、二人が決裂したままというのは考えにくいのだが。

ところでソニーはこの作品とは別に、独自に<スパイダーバース>?を構想中だ。
手始めに年末にスピンオフ作品「ヴェノム」を公開し、以後次々と「スパイダーマン」キャラクターの作品を送り込みたいと目論んでいるようだが、一つ疑問なのが肝心のスパイダーマンの存在。
こちらの作品は<MCU>とは別世界とされているので、スパイダーマンが存在しない世界なのか、それともトム・ホランド演じるピーター・パーカーではない別のスパイダーマンがいる世界なのか、あるいはトム=ピーターはいるものの単にお話が繋がらないだけなのか…?

『スパイダーマン/ホームカミング』_e0033570_20004747.jpgところがこの「ヴェノム」の撮影現場にトムがいたらしいことや、ピーターとして出演していた(スパイダーマンには変身しなかった)という未確認情報が流れてきたことで色々とややこしいことに。
ソニー=ディズニーの「スパイダーマン」も三部作らしいが、これが完結した後はソニー単独の「スパイダーマン」が作れることから、その頃に<スパイダーバース>に合流するという説もあれば、実は<MCU>と繋がってるという説まで持ち上がってきていて、一体何を信じればいいのやら。
とりあえず「ヴェノム」を見れば、トム・ホランドのピーターが実際に出てくるかどうかだけはハッキリするから待つしかないのだろう。

しかしそこで更なる不穏な動きが…。
というのも先ごろ発表されたソニーの社長交代劇。これに伴って映画部門を売却するんじゃないかという実しやかな噂も広まってきている。そう、21世紀FOXが映画部門の20世紀FOXを売り払ったように。
となると20世紀FOX同様ディズニーが乗り出し、ソニー・ピクチャーズを買収。X-MENやファンタスティック・フォー同様、自社のキャラクターとして堂々と<MCU>の顔として起用する、なんていうウルトラCの可能性も…?!

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/25975954/



by odin2099 | 2018-03-05 20:02 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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