『ブラックパンサー』(2018)
2018年 03月 08日
「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」でデビューした、若きワカンダの国王にしてヒーローのブラックパンサー、ティ・チャラを主人公に据えた作品。

ただ、昨今の国際情勢を反映していると評された作品ではあるものの、今日のアフリカや現在のアメリカの社会について不勉強、不案内故に全てファンタジーに思えてしまい、ピンと響くものがなかった。
また出演者の殆どが黒人俳優ということも、身近に捉えるにあたってバイアスがかかってしまった遠因であろう。勿論小難しいこと抜きに、単純に愉しめる娯楽作としては一級品ではあるのだが。

「シビル・ウォー」に続いての登場となるが、その時はどちらかというと悪役ポジション、嫌味な官僚といったキャラクターだったが、今回は義理堅く頼りがいのある存在として描かれ大きく復権。今後の再登場が楽しみになってきた。
といっても次回も今回のような「いい人」として出て来るかは不透明で、その振幅の大きさが彼の魅力となりそうではあるが。
次回作はいよいよ「アベンジャーズ/インフォニティ・ウォー」。
この10年の集大成となる作品、期待するなという方が間違っている。

【監督】ライアン・クーグラー 【出演】チャドウィック・ボーズマン/マイケル・B・ジョーダン/ルピタ・ニョンゴ/ダナイ・グリラ/マーティン・フリーマン/ダニエル・カルーヤ/レティーシャ・ライト/ウィンストン・デューク/アンジェラ・バセット/フォレスト・ウィテカー/アンディ・サーキス 【公開日】2018年3月1日 【製作】アメリカ 【ストーリー】 若き国王ティ・チャラ、また...... more

ヴィランであるキルモンガーの存在や国際情勢を絡めた重厚なストーリーが海外では好評を博したのか、今現在の本作の興行収入などは歴代MCU作品でも上位と聞いています。・・・ただ自分も昨今の国際情勢諸々は詳しい方ではないので、無知ゆえに見所はワカンダのお家騒動に向いたわけでして・・(汗
それなりに現代社会の問題も頭に入れてればもう少し深く楽しめたのかもしれませんね?
世界的にどんなに評価されようが、今のところ日本では黒人メインの映画が爆発的な大ヒットとなる可能性は低いと思うのですが、結局どのくらい稼いだんでしょうか。
「インフィニティ・ウォー」の前座として、期待の大作への助走になり得たのかどうか。
日本での上映もそろそろ終わりですが、そのあたりも気になります。