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『ウルトラマンジード/つなぐぜ!願い!!』(2018)

TVシリーズの後日譚となる新作劇場用映画で、沖縄ロケを敢行。海も空も大地も美しいですねえ。
ウルトラマンゼロに、久々登場のウルティメイトフォースゼロ、そしてウルトラマンオーブとジャグラスジャグラーもゲスト出演、となかなか賑やかな映画になっています。

『ウルトラマンジード/つなぐぜ!願い!!』(2018)_e0033570_22240722.jpg太古の昔、惑星クシアで人工頭脳ギルバリスが作られた。
宇宙に永遠の平和を築くためだったが、ギルバリスはその為には知的生命体は不要と判断、クシアは滅亡させられる。唯一の生き残りアイルは、ギルバリスを止めるための最後の鍵となる「赤き鋼」を持ち出し、地球へと逃れた。
時は流れ現在の地球。ギャラクトロンMK2が出現、朝倉リクはジードに変身して戦うも取り逃がしてしまう。
そこに現れたジャグラスジャギラーによって、ギャラクトロンは「赤き鋼」を狙うギルバリスによって送り込まれたことを知る。

伊賀栗レイトと再会したリクたちは、沖縄の伝説に詳しい女性・比嘉愛琉を紹介され「赤き鋼」の手掛かりを得ようとするが、そこに再びギャラクトロンが出現。愛琉は守護神であるグクルシーサーを呼び出し、辛うじて撃退する。彼女こそクシア人の生き残りだったのだ。

情報を求め宇宙人が不法滞在する酒場へと向かうリクたちだったが、宇宙人に絡まれてしまう。
その彼らを救ったのはさすらいの風来坊クレナイ・ガイ。そして情報屋からクシアとギルバリスの因縁を聞かされ、決意を固めるリク。

ジード、オーブ、そして駆け付けたゼロはギャラクトロンの大群と戦うものの、ジードの焦りからオーブとゼロがやられてしまう。
消沈するリク。しかし仲間たちがリクを守るべく戦う姿を見、そして「あなたは一人じゃない」というアイルの言葉に、リクは、ウルトラマンジードは再び立ち上がる!

ああ、長々と粗筋書いてしまいましたが、TVシリーズ未見の自分でも何とかついていけるお話でした。
のっけから怪獣やウルトラマンの巨大感も十分に出ていて、「怪獣モノはこうじゃなくっちゃねえ」なんて思ったものです。

等身大の、というか役者さんの生身のアクションが多く、時には「このアクション、いらなくね?」と感じることもないではないですが、まあこの監督の持ち味ですし、みんな楽しそうにカッコよく戦ってますからOKでしょう。
山本千尋が凄いのは十分にわかってますし、岩田栄慶も本職ですから当然と言えば当然なんですが、石黒英雄もゲストヒロインの本仮屋ユイカも容赦なく動かされていて、坂本監督の現場は相変わらずだなあ、と思ったりして。

光の国からはウルトラの父、母、ゾフィー、ウルトラマン、セブンが登場。父の声は西岡徳馬、母は池田昌子、ゾフィーは田中秀幸と「ウルトラマンメビウス」以降の定番キャストが揃いましたが、マンとセブンはセリフなし。一昨年、昨年と劇場版でフィーチャーされたからでしょうかね、今回は無口です。
しかし父はともかく母とゾフィーは聴いていて懐かしい反面、ちょっと寂しくもなってしまいました。

ウルティメイトフォースゼロもオリジナルキャストで集結。どこまで台本通りでどこからアドリブなんだかわかりませんが、自由な雰囲気が伝わってきます。グレンファイヤーあたりは大半がアドリブ?
またこれは台本にあるんでしょうけど、リクを見たジャンボット、「誰かに似てるな」と一言。これにゼロも「そういえば」と同調し、「ちょっとジャンファイト!と言ってみてくれ」とリクエストするのには思わず笑いました。これ、大きなお友だちへの楽屋落ちネタですなあ。
結局は「やっぱり違う」って、おい!

馴染みのない世界、馴染みの薄いキャラクターたちということで、最初のうちはちょっと引いて見ていたんですが、後半は思わず目頭が熱くなる燃える展開に。
終わってみれば、結構ゴキゲンな時間を過ごすことが出来ました。上映時間が70分と短いのも良いですね。

沖縄と言えばシーサー。
ということでこの映画にもシーサーをモチーフにした守護神的怪獣が出てきますが、大した活躍もしないのは某シリーズの某怪獣からのお約束かしらん?



by odin2099 | 2018-03-12 22:30 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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