『空海―KU-KAI―/美しき王妃の謎』(2017)
2018年 03月 20日
唐の都・長安。そこで役人の家に怪異が起きた。更に皇帝が死に、その場に立ち会うことになった空海は、そのどちらにも黒猫が絡んでいることに気付く。
この一連の怪事件の背景には30年前の楊貴妃の死が関係しているらしいと睨んだ空海は、意気投合した記録係の役人・白楽天と共に、残された阿倍仲麻呂の日記や李白の詩を手掛かりに調査に乗り出す。
原作未読で予備知識も殆どなし。
たまたま見た予告編がカッコ良かったので見たくなったのだけれども、空海と白楽天が化け猫退治するお話だとは思わなかった。
「陰陽師」じゃあるまいし。
また宣伝文句には”東洋の「ダ・ヴィンチ・コード」”というものがあったけれど、そこまでのスケールはないし、言ってみれば楊貴妃によって運命を狂わされた憐れな男たちの挽歌、ってとこか。
巨大なセットやカラフルな色使いには圧倒されるけれど、空海が優れた洞察力で真相に近づくというよりも、親切な黒猫クンがヒントを小出しにしてくれて、それを追いかけていたら真相に辿り着いたという方が正しいかな。だいたい終始薄ら笑いを浮かべてる空海は、どことなく不気味。これならオレ様キャラの安倍晴明の方がよっぽど魅力的だ。
そして「日本映画として楽しんでもらうために」という理由で用意された<日本語吹替版>は、本職以外を大挙起用したが故にクオリティの面で難ありの仕上がりに。
一番の問題点は、自分で自分を吹き替えた主役の台詞が、何を言ってるのかよく聞き取れないところにあるのだ。
色々な面で残念な映画、その一言に尽きる。






