『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』
2018年 04月 16日
必要最小限の「これまでのあらすじ」に、初見のお客さん(どのくらいいたんだろう?)はおそらくチンプンカンプンだろうけれど、”超”有名作が原作で第一部も大ヒットしたのだから「わかるヤツだけ付いて来い」という強気の姿勢だったのだろうか。それとも単に尺の問題?
それともそれとも監督は自分がどっぷりと作品世界に嵌っているので、そもそもそんなお客さんの存在に思い至らなかった、という可能性も?
ともあれここで取り上げられたのは、前作のラストシーンではなく、モリアでのバルログとの戦い。
ここでガンダルフは裂け目に落ちて死んだかのように見え、フロドやアラゴルン、ガラドリエルたちもそのように考えているのだが、流用シーンにプラスした新たなるシーンではガンダルフの生存を思わせる描写があり、実際に灰色から白の魔法使いとして中盤から復活してくる。
前作ラストで旅の仲間が離散してしまったので、本作ではパラレル展開。
フロド&サム、アラゴルン&レゴラス&ギムリ、ピピン&メリーの3組に分かれ、フロド&サムにはゴラムが同行、それにボロミアの弟ファラミアが絡み、アラゴルンたちにはガンダルフが合流。更にローハン国のセオデン、エオメル、エオウィンらとの関係が生まれる。ピピンとメリーはエントの”木の髭”と親しくなるなどメイン格のキャラクターが大きく増えるが、例え短い出番であってもキャラクターが埋没することがないのはお見事。
アラゴルンが不死身超人すぎる嫌いはあるものの、物語を大きく展開させ、スケールをアップさせたという点では高評価。
「水戸黄門」「聖火ランナー」「スケボー」…って当時はネット上でも盛り上がっていた?けれど、最近の人たちには何のことかわからんじゃろうな。
<過去記事>
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