『不都合な真実2/放置された地球』(2017)
2018年 04月 17日
あの映画によって世界的なエコブームが起ったものの、あれから10年が経ち、地球はかつてない危機に瀕している。
続編は前作に対する反響の数々の紹介から始まる。といってもそれは映画の内容やアル・ゴアの主張に対する批判的なものばかり。誇張されすぎているとか、「地球温暖化は嘘だ」といった声まで。
そんな中でアル・ゴアはアメリカ国内のみならず、世界各地に飛ぶ。
実際に異常気象による災害に見舞われた地域に足を運び、また各地で積極的に講演を行い、次の世界を担うべき人々に語りかける。
そのハイライトは2016年のパリ協定。
元政治家らしい駆け引きを交えながら、遂には採択に漕ぎつける。大いなる前進だ。
しかし映画はそこで終わらない。
新たに大統領に就任したドナルド・トランプがパリ協定離脱を宣言したのだ。
政治家が、国のリーダーが動かないのであれば、人々が立ち上がるしかない。
一人一人が地球の未来の為に、どう考えどう行動すべきか。
それを観客に投げかけ、映画は静かに終わる。
「ふ」で始まる映画2本をまとめてレビュー (っつか、同日鑑賞2本だ) ◆『不都合な真実2』トーホーシネマズみゆき座 ▲立ちションしたら気持ち良さそうなグリーンランドの大地。 五つ星評価で【★★プロパガンダとしては成功】 2006年公開の地球温暖化に関するドキュメンタリー映画『不都合な真実』のその後の経緯を描く続編。 見た記憶だけで細かい内容はさっぱり覚えていない。なん...... more