『惑星大戦争』
2018年 05月 13日

あるいは『海底軍艦』の轟天号を宇宙へ飛ばそう!というのがそもそもの発端だったそうなので、最初から『スター・ウォーズ』なんか眼中になかったか。
結果的に『スター・ウォーズ』というよりも『宇宙戦艦ヤマト』の実写リメイクのような仕上がりになっている。
主人公は森田健作、そのライバルで親友は沖雅也、それに宮内洋が並んだ姿は東宝映画っぽくないし(モリケンは松竹所属だし、宮内洋は”東映ヒーロー東の横綱”なんて呼ばれるくらいだ)、池部良や平田昭彦はともかく、大滝秀治もあまり特撮モノのイメージはないし、特撮モノに所縁があるキリヤマ隊長こと中山昭二も東宝映画っぽくはない。
まあそれも多国籍軍というか、色々な枠を越えたドリームチームと言えなくもないが。
戦いの激烈さを表現する為かメイン格のキャラクターでも容赦なく殺されてしまうし、最後は『さらば宇宙戦艦ヤマト』を先取りしたかのような特攻劇で幕を下ろすなど全体的に暗いお話ではあるが、低予算で時間のない中でありながら、精一杯の見せ場を用意したスタッフには拍手を送りたい。
津島利章の軽快なマーチも良い。
ちなみに轟天号の出番は、オリジナルの『海底軍艦』より長いんじゃなかろうか。
そしてこの『惑星大戦争』、それに『宇宙からのメッセージ』の両方に唯一出演してるのがウィリアム・ロスなんだと。
<過去記事>
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