『宇宙戦艦ヤマト2202/愛の戦士たち』第3巻
2018年 05月 16日
『宇宙戦艦ヤマト2』をなぞってはいますが、宇宙ボタルの一件などかなり趣の違うものになっています。
空間騎兵隊とヤマトクルーの衝突も『ヤマト2』ほどではなく、比較的穏やかな艦内かと思いきや、ガミラス人のキーマン、それに謎の女・桂木透子の暗躍が不穏な空気を持ち込んでいますが、正直こういう展開は望んでいないんですけどねえ。

これが違和感ないのは、冒頭のナレーションで白色彗星=ガトランティスの暴挙が説明されているからですが、そんなことを知る由もないヤマト乗組員の行動は些か短絡的と言わざるを得ません。
この『2202』ではテレサのメッセージはピンポイントでヤマトクルーに届きます。これは旧作ほど古代が熱い男ではないので、漠然としたメッセージを受け取っただけで反逆罪を覚悟で行動するだろうか、というスタッフ側の疑問点から生じた改変のようです。
対するガトランティスですが、既に『2199』に登場し『星巡る方舟』ではヤマトとも直接戦火を交えていますから、強大な未知の敵のイメージは乏しく、謎に包まれてはいるものの既知の敵という扱いですし、白色彗星との関連もそれほど重要視されてはいません。
<過去記事>
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