【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『ピーターラビット』(2018)

ピーターと妹たちは、いつもマクレガーをからかい、その畑から野菜を盗んで暮らしていた。その隣には画家のビアという若い女性が住んでいて、ピーターたちの味方をしてくれていた。
ある日マクレガーは突然心臓発作で亡くなってしまう。これで好き勝手やり放題だと喜んだピーターたちだったが、それもつかの間、ロンドンからマクレガーの甥トーマスが遺産を相続してやってくる。潔癖症で神経質なトーマスはピーター達を追い出し、動物たちが入って来れないように頑丈な柵を設けてしまう。

e0033570_18290521.jpg最初はギクシャクしていたビアとトーマスもいつの間にか急接近。そのことも面白くないピーターは、あの手この手でトーマスに嫌がらせをし、トーマスも害獣駆除の罠を仕掛け、その攻防はどんどんエスカレート。そしてトーマスがピーター達の巣穴を爆破しようと仕掛けたダイナマイトのスイッチをピーターが押してしまい、巣穴のあった木が倒れてビアのアトリエをメチャクチャにしてしまう。
ビアとトーマスは破局、失意のトーマスはロンドンへと帰ってしまい、ビアも引っ越すことに。責任を感じたピーターは、トーマスを呼び戻すべくロンドンへと向かう。

キャラクターは知っていたものの、こんな殺伐としたお話だとは夢にも思わなかった。もっとほのぼのとした内容なのかと思いきや、悪ふざけというレベルを越えた殺るか殺られるかの壮絶なバトル!

元々マクレガーがピーターの父親を捕まえパイにして食べちゃった、という因縁があるとはいえ、最初の攻防戦もなかなか凄まじいし(その最中にマクレガーは死亡するが、当初はピーターがやっつけたと思われていた)、その後を継いだトーマスとのやり取りも、高圧電流で感電させようとしたり、ブラックベリーにアレルギーを持つトーマスにそれを食べさせようとしたりで、お互いいつ死んでもおかしくない有様。もちろんギャクとして描かれてはいるのだが、これを単にブラックジョークとかブラックユーモアで片付けていいものか。

なーんていう批判の声があんまり聞こえてこないようなのがちょっと不思議だけれど、それはこういった毒のある内容ながらも、最後には感動的にまとめることに成功してるからだろう。
実際、既にキャスト続投で続編の製作が決定してるとか。ローズ・バーンもドーナル・グリーソンも美男美女すぎないのが好印象(サム・ニールなんてどこに出てるか、言われなきゃわからなかったけど)。

今回は吹替版で鑑賞したけど、千葉雄大クンは”タレント枠”としては合格点。
やっぱり一年間、<スーパー戦隊>シリーズの現場でアフレコをみっちりと鍛えられてる人は違うね。


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by odin2099 | 2018-05-20 18:34 |  映画感想<ハ行> | Trackback(2) | Comments(4)
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Commented by ふじき78 at 2018-06-10 23:09 x
心臓発作もそうだけどアレルギーも電気も引いた。生活圏の侵害くらいはあっても、本当に両者が両者を殺したがってるというのはちょっと珍しい切り方だなと思った。
Commented by odin2099 at 2018-06-11 23:06
> ふじき78さん

良くも悪くもイメージを裏切る映画だね。
まあ予告編の段階で推して知るべし、なのかも知れないけど(^^;
Commented by maki at 2018-10-09 16:36 x
シュールすぎました。
まあ、原作がイギリスで、
しかもお父さんがパイというのが
公式設定なので、そこで
推しはかるべしでした
Commented by odin2099 at 2018-10-10 19:45
> makiさん

可愛い顔してやるとこ残酷ですからねえ(^^;
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