『宇宙戦争/ウォー・オブ・ザ・ワールド』(2005)
2006年 02月 11日
監督デヴィッド・マイケル・ラット、主演はC・トーマス・ハウエル。

予算はスピルバーグ版の百何十分の一という話で、大規模な戦闘シーンも、都市破壊のシーンもない。物語もジョージのサバイバル・アクションというよりも、地味なロード・ムービーといった風情だ。TVドラマかなんかなのだろうか。
しかしながら、マシーンに襲われた人々が白骨化するなど、少ない予算ながら頑張って絵作りをしているのは好印象で、狂気の軍人(ジェイク・ビジーが納得の配役)やら牧師やらが登場してくるのは、ある意味ではスピルバーグ版よりも原作に近いと言えなくもない。
宇宙人たちの出自はスピルバーグ版と同じくぼかしてあるが、タイトルバックに赤茶けた荒涼たる大地が映し出されているということは、それが火星に由来することを暗示しているのだろうか。
その宇宙人たち、結局は地球に存在するウィルスによって全滅してしまうのは原作通りだが、その原因がジョージが狂犬病のウィルスを直接宇宙人の人体に注入したから、というのは新味である。
それにしてもC・トーマス・ハウエル、老けたなぁ。トム・クルーズよりも若いはずなのに・・・。
なお、昨年『宇宙戦争』はもう一本作られているんだそうである。
見比べてみたいので、そちらもどこかのメーカーがリリースしてくれないものかしらん?

皆さんはすでにトム・クルーズ主演でスピルバーグ監督の『宇宙戦争』を観た事だろう・・・。 ストーリーはともかく、それなりに楽しめた作品だろう(オチは残念な結果だが・・・)。 その昔、私が子供の頃も『宇宙戦争』(1953)という映画があり、やはりラストシーン近くで... more