【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『ラプラスの魔女』(2018)

e0033570_22020254.jpg別々の温泉地で、二件続けて硫化水素のガス中毒による死亡事故が発生した。
担当の中岡刑事は自殺ではなく殺人事件ではないかと考え、現場に来ていた地球科学を専門とする青江教授に相談するが、屋外でガス中毒による殺人を遂行するのは不可能だと断言されてしまう。

なおも中岡は二人の接点を追い、そこに一人の男が浮かび上がる。
その男――映画監督の甘粕才生は硫化水素による悲惨な事故で妻と娘を失っていたのだ。息子も一時は意識不明の重体となるが、脳外科医の羽原による手術によって奇跡的に復活したものの、記憶喪失状態になっていた。

一方、青江の前には円華という不思議な少女が現れていた。大切な友だちを探すために事故現場へ連れて行って欲しいというのだ。
君は何者なのかと問いかける青江に、彼女は呟く。「ラプラスの魔女」と…。

東野圭吾のベストセラー小説を、三池崇史が映画化。
出演は櫻井翔、広瀬すず、福士蒼汰、豊川悦司、玉木宏、志田未来、佐藤江梨子、TAO、高嶋政伸、リリー・フランキー、檀れい、ほか。

原作小説は未読なのだが、どの程度原作に沿っているのだろう?
櫻井翔演じる青江が主人公扱いになっているが、「殺人は不可能」と断言したもののあっさり覆されたり、広瀬すずが演じている円華に振り回されてるだけで驚くほど何もしていない。
むしろ物語を引っ張っているのは、担当刑事の中岡役の玉木宏の方で、こちらはそれなりに格好良く描写されてるが、青江にはいいところがまるでない。

映画そのものもいいところなし。
豊川悦司やリリー・フランキーの怪演も、作品全体のトーンの中では浮いてるし、志田未来や佐藤江梨子、高嶋政伸あたりも実に勿体ない使い方。
ミスリードを誘う仕掛けもあるにはあるがこれも底が浅く、例えていうなら同じ東野圭吾原作で、やはり学者センセイが探偵役で登場する「ガリレオ」シリーズの劣化コピーみたいなものになってしまっている。

ところで劇中では最終的に「硫化水素による殺人は可能」という結論になったようだが、その方法やら理由は明かされずじまい。これ、結局はどういうこと?


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by odin2099 | 2018-05-26 22:06 |  映画感想<ラ行> | Trackback(4) | Comments(0)
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タイトル : ラプラスの魔女
東野圭吾の同名ベストセラーを「神様のカルテ」「映画 謎解きはディナーのあとで」の櫻井翔主演で映画化したサスペンス・ミステリー。とうてい実行不可能と思われる連続殺人事件の謎に挑む地球化学教授が、自然現象を予言する謎めいたヒロインの存在に導かれて辿り着く驚愕の真実を描く。共演は広瀬すず、福士蒼汰、豊川悦司。監督は櫻井翔とは「ヤッターマン」に続いてのコラボとなる三池崇史。あらすじ:ある日、初老の男性が若い妻と訪れた温泉地で、硫化水素中毒で死亡する。警察の依頼で現場を調査した地球化学の専門家・青江修介教授は...... more
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