シリーズの最新作の公開が近付くと、どうしても旧作をおさらいしたくなる性分で。
性分というより、ハッキリ言って記憶力の低下ですな、悲しいことに。
年齢のせいもあるんだろうけれど、年々忘れっぽくなってしまって困っている。
それにしても昨今はシリーズ物に、リメイク・リブート花盛り。
関連作の復習に忙しく、それはそれで楽しめることも多いのだけれども、その一方で純粋に新しい作品に出会う時間が削られてしまうのも痛し痒し。

さて、トム・クルーズ主演の戦隊ヒーロー物(というと別ジャンルの映画っぽくなるけれど)、その実はワンマンアーミー物の第一作『ミッション:インポッシブル』を、
森川智之吹替のTV放映版で見直し。
2時間枠に収めるために多分本編を10分かそこらは切ってるだろうけど、気軽に見直すには悪くない。
序盤で結構な大物キャストを揃えたレギュラー(と思しき)メンバーが壊滅、後半では胡散臭い追加戦士が出てくるものの殆どトムクルの独り舞台だから、戦隊モノよりはワンマンアーミー(か、さもなきゃバディ)物の方が近いはず。
日本語吹替はソフト版は鈴置洋孝で、他にTV用では小杉十郎太版もあるけれど、トムクルの声といえば「昔は鈴置、今は森川」というのが定番か。
いや山寺宏一だろうという人もいるだろうし、個人的には堀内賢雄を推したいところだけど、森川智之は本人公認?のオフィシャル声優ということらしいし、それに数こなしているから慣れというか安定感もある。
この作品、オリジナルTVシリーズ版『スパイ大作戦』のメインキャストたちからは非難轟々だそうだけど、然もありなん。
本来主人公であったはずのジム・フェルプスが裏切り者のラスボスなのだから当然といえば当然。
自分が見直す度に引っ掛かるのもそこで、TVシリーズ版のピーター・グレイブスに代わってジムを演じたジョン・ヴォイトがあからさまに悪役顔だとはいえ、本家に対するリスペクトがなさすぎる。
その一方で伝統ある長寿シリーズの最新作だからこその大どんでん返しとも言えるわけで、そこを割り切ってストーリーを組み立てた連中はある種の天才とも言えそう。
特にシリーズに思い入れのない層には素直に受け入れられそうだ。
実際、一本の映画としてはかなり面白い。
自分も本来ならシリーズに思い入れがないので(殆ど見たことないから)諸手を上げて賛成の立場に立ちたいところだけど、なまじっか余計な知識を仕入れちゃうと判断に迷う。
それにしてもトムクルはイーサン・ホークというキャラのどこがそんなに気に入ったのだろう?
20年以上に亘って6度も演じるのは異例なことだし、毎回毎回身体を張ったアクションを披露するのもまた異例なことだ。
【ひとりごと】
この作品、やっぱり
エマニュエル・ベアールが出色。
人妻設定もあって凄く可憐だし艶っぽい。
後のシリーズはみんな女優が今一つなんだよなあ。
<過去記事>
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