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『アトランティック・リム』(2018)

機を逃さないのはさすがアサイラムだ。

『アトランティック・リム』(2018)_e0033570_19471689.jpgあれから数年後、再び出現した怪獣に対し、新型の巨大ロボを投入、という導入部はなかなか良し。
海水浴場で大暴れする怪獣に対し、戦艦が艦砲射撃を加えるっていうのはどうかと思うけど、強敵感はありあり。
しかしロボット出現までのプロセスが長く、最初にパイロット同士の痴話喧嘩を見せた後、なんだかんだで不完全な状態で出撃せざるを得なくなる辺りからグダグダ感が漂ってくる。

主人公であろう科学者と軍の強硬派との対立とか、比較的中心的な活躍を見せる軍人さんの、逃げ遅れた家族のサバイバル劇だとか、脇筋が広がり過ぎて肝心のメインストーリーがなかなか進まないのはイライラさせられる。
それでもメイン格と思われた人物があっけなく死んじゃったり、重傷を負って物語から退場させられたり、というのが意外性があって良いかも。
怪獣のデザインも前作とは差別化を図り、虫というか甲殻類系というか。ぶっちゃけレギ○ンみたいなんだけどね。

スティーブ・リチャード・ハリス、ザビ・イスラエル、ジーナ・エンス、テリー・ウッドベリー、リンゼイ・エルストン、ポール・ローガン…と、総入れ替えされた出演者は知らない名前が並ぶが、監督は前作同様ジャレッド・コーンが続投。

ちなみに原題は”ATLANTIC RIM RESURRECTION”
前作は”ATLANTIC RIM”だったのを、各方面に遠慮したのか「バトル・オブ・アトランティス」と濁していたけれど、今回は直球で攻めてきたなあ。



by odin2099 | 2018-06-05 19:50 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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