<スター・ウォーズ・サーガ>の第七章。
「フラッシュ・ゴードン」の映画化が果たせず、自らオリジナルストーリー作りに乗り出したジョージ・ルーカスだったが、あれもこれもと詰め込み過ぎてストーリーが一向にまとまらず。
そこで周囲の助言を受けて自信のある件をピックアップして作られたのが「新たなる希望」。
これが大ヒットとなり、「スター・ウォーズは全九部作(一時は十二部作とも)」とぶち上げた。
「新たなる希望」は第四話で、五話六話と作ったら時代を遡って一話から三話まで作り、その後で七話以降を作って完結させるという触れ込みだったが、六話まで作ってから新作の音沙汰なし。
その間にコミックやゲーム、小説で六話以降や四話以前、あるいは四話と五話、五話と六話の隙間を埋める作品が発表されていたものの、所詮は一部の熱心なファンやマニアでなければなかなか手は出しづらいところ。
そうこうしてるうちにようやく第一話の製作が発表されたが、そこでルーカスが驚愕の発言。
「スター・ウォーズは二つの三部作からなる全六話のお話だ」「全部で九本作るなんて言った覚えはない」…
え?そりゃないんじゃないの?
でも本当に六部作で完結しちゃいました、「あの日」が来るまでは。
「あの日」、ルーカスはフランチャイズであるルーカスフィルムの舵取りをキャスリーン・ケネディ女史に託し、そしてウォルト・ディズニー社に売却することを発表。
そして第七話以降の製作を明言!
これまた青天の霹靂!
しかしここでルーカスの思惑は見込みと外れる。
ルーカスは自ら七話以降を作り、それを手土産にディズニーに売るつもりだったのだが、自分たちでコントロールしたいディズニーはそれを拒否。
ということでディズニー及び新生ルーカスフィルムは、御大ジョージ・ルーカス抜きで七話以降とスピンオフ作品の量産体制に入っているのはご存知の通り。
ルーカス抜きでやるのだから、ファンにそっぽを向かれるわけにはいかない。ルーカス御大自ら革新的なことをやったのならば、造物主に逆らう権利は誰にもない。しかし他所から来た部外者が好き勝手やったのならば、単にファンの支持を失うだけに留まらず、せっかく大枚叩いて購入したブランドそのものも失いかねない。
ということでこの第七話は過去作品の拡大再生産の終始している。
その失望感というか違和感たるや、多くのファンがそっぽを向いた第一話の比ではなかった、と個人的には思ってる。ルーク、レイア、ハン、チューバッカ、C-3PO、R2-D2らお馴染みのメンバーが顔を揃えていてさえも、だ。
そして続く第八話では、それを更に押し進めて行ってしまっているのだが。
<過去記事>
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