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『未知との遭遇』

<劇場公開版>、<特別編>、そして<ファイナルカット版>と都合3ヴァージョンある「未知との遭遇」から、今回は最初の<劇場公開版>をチョイス。1枚のディスクでそれが選べるのがBlu-rayの良いところだ。
もっとも細かく分析すると他にもう2~3ヴァージョンあるらしいので、どこかに詳細に分析してる人がいないものかな。

『未知との遭遇』_e0033570_19282030.jpg偶然深夜にUFOを目撃し、妻と子供たちを叩き起こし連れ出したロイ。それは空振りに終わるのだが、もしこの時に妻のロニーも目撃していたとしたら、その後の展開は変わっただろうか?

――おそらく殆ど変わらなかっただろう。
UFO騒動を報じた新聞記事を切り捨てるくらいだから、仮に見たとしても何らかの理屈をつけ、全否定したであろうことは想像に難くない。
結局は信じる者のみが、次のステップへの道を切り開けるのだ。

以前にも書いたように、この作品のメインキャラクターは大なり小なり変人ばかりだが、それでも単なる変わり者では駄目で、ある一つのベクトルに向き合ってる人のみが選ばれるのである。
一人二人と登場人物は姿を消していき、クライマックスシーンには真に選ばれた者のみが参加を許される。

その感動的なクライマックスシーンの舞台となるのはデビルスタワー。
ワイオミング州に実在し、アメリカで最初にナショナル・モニュメントに指定された由緒正しき”聖地”。
単純でありながら奇怪な、そして何か畏怖させるものを感じさせるフォルム。
ここをロケ地に選んだ人は誰なんだろう?

恐ろしくも素晴らしい何かが起きそうな場所。
この驚異の物語のラストを飾るに実に相応しい場所だ。
一度は行ってみたいと思っているのだが…。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/7607178/
https://odin2099.exblog.jp/8135578/
https://odin2099.exblog.jp/23082168/



by odin2099 | 2018-06-21 19:32 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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