ジョージ・ルーカスが<スター・ウォーズ>、<インディアナ・ジョーンズ>に続いて放つ第三の矢!
――だったのでしょうが、こちらは今一つ盛り上がらず。
<シャドウ・ウォー・クロニクルズ>という続編となる三部作も発表しましたが、日本では売れ行き不振から二部までで翻訳出版打ち止め!
第三部となる『シャドウ・スター』は幻の作品になってしまいました。
色々と気になりますなあ。
で、この作品、お話の方はジョージ・ルーカス版『指輪物語』。
まだCG技術が確立する前ですが、頑張っています。
主演のワーウィック・デイビスはじめ小人役者を総動員して『指輪物語』で言うところの”ホビット族”を表現してますが、30年前ではそれが妥当な手段でしょう。
もっともそのことで生理的な嫌悪感が先立ってしまい、純粋にファンタジー映画として愉しめなかったのは以前書いた通り。
差別主義者だと言われようとも、こればっかりは仕方ありません。
肝心の筋立てそのものも<スター・ウォーズ>以上に神話・伝説の類からの影響が、オブラートに包まれることなく直接滲み出ていて、「どこかで見た(聞いた)」感がありありと…。
監督はロン・ハワード。
ジョージ・ルーカスが監督した『アメリカン・グラフィティ』には俳優として出演しており、この作品ではプロデューサーと監督という立場で再タッグ。
そしてルーカス抜きで作られてはいるものの、最新作『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』では現場のゴタゴタを収束させ、代理監督を務めています。
ルーカスはハワードを、感覚や感性が自分に近い人物と見ているようで、以前「書きかけの文章を途中から引き継いでも大丈夫」というような趣旨の発言をしていましたが、ハワード本人は自分がコントロール出来ない雇われ監督としての『ウィロー』の仕事には満足していなかったみたいですね。
といいつつ、最近ではこの『ウィロー』の続編企画について何やら動いている様子。
直接の『ウィロー2』ではないものの、成長したエローラ・ダナン姫が中心になり、ウィローも重要な役割を果たすものだとか。
今度こそルーカス・フィルムの第三の矢となるのかどうか、ちょっと期待しちゃっていいですか?
【ひとりごと】
ソフト収録の吹替版だとワーウィック・デイビスの声が富山敬で、ヴァル・キルマーの声が谷口節なので、聴いていて何となく落ち着かないんですよね。
TV放映版ではこれが三ツ矢雄二と安原義人のコンビになるようで、何となくそちらの方がイメージに近いですか。
そちらのヴァージョンは見たこと(聴いたこと)ないので、是非一度は拝見したいもんです。
<過去記事>