最初に粗筋を聞いたり、レオパルドンにミネルバX、ライディーンにガンダムにウルトラマンや機龍(メカゴジラ)が出てくると言われた時は、一体全体どんな話なんだろうかと見当もつかなかったが、先に映画を見て、それから小説を読みだしたら「なるほどそういうことか」と得心がいった。

作中に引用されてるサブカルチャーのウンチク話は映画以上。
ただある程度ジャンルが偏っているので、ビジュアル面で多彩なキャラクターを取り揃えた映画版とは甲乙つけがたい。
お話は小説の方が映画より殺伐としていて、メイン格のキャラクターの生死もしっかりと描かれているし、<オアシス>内のアバターとリアルな世界での当人たちとのギャップも、より強調されている。
映画版は結局のところ、アバターも美男美女で現実世界でも美男美女で、こうしないとなかなか観客は感情移入しにくいだろうという配慮だろうけど、その点小説の方がリアルなヲタク像と言えるかも。