ある男から亡くなる前に日誌と写真を託されたチャレンジャー教授は、恐竜の生存を確信し学会で自説を披露。
真っ向から反対するサマリー博士、新聞記者のマローン、世界的冒険家のロクストン卿、そして探検行の資金提供を申し出た謎の美女マーグリットと共に、日誌に記された謎の大地へと旅立つ、というTVM。
マイクル・クライトンの小説を原作とし、スティーブン・スピルバーグが監督し以後シリーズ化され、現在最新作が公開中の恐竜映画とは何の関係もない。
あちらに肖ったというか露骨にパクった便乗作品かと思いきや、実はこちらのリリースの方が前作の公開より早い。
この邦題を考えた人は「してやったり」と思ってたりして。
粗筋読んでわかる通り、これは
コナン・ドイルの
「失われた世界」の何度目かの映像化作品。
しかも恐ろしいことにTVシリーズのダイジェストなのだ。
気球に乗っていたら嵐に突っ込み、やっと辿り着いたら食虫植物に襲われ、皮ビキニ姿のセクシーな金髪の女ターザンに助けられるも、首狩り族に追いかけられ、かと思えば今度は普段は透明で人に変身までする怪人に追われる羽目になり、そうこうするうちに中途半端なサムライもどきの鎧武者たちに蹂躙されている村人と出会ったり、ドイツ軍の飛行機が落下してきて、あれよあれよという間に85分があっという間に過ぎる。
しかもお話は完結しない。
とにかく目まぐるしい展開で、新たなキャラクターもバンバン出てくるし、一行は基本的に2グループに分かれて別行動をとってるからあっちこっちで事件が起きてしまうのだが、実は肝心の恐竜は顔見せ程度。
秘境を舞台にした探検モノを見た気分にはならないこともないが、恐竜映画を見た気にはあんまりならない。
で、このテレビドラマ、他にも「ザ・ロストワールド/失われた恐竜王国」、「ザ・ロストワールド2/ピラミッドの謎」、「ザ・ロストワールド3/未来からの来訪者」、「ザ・ロストワールド4/対決!恐竜グラディエーター」、「ザ・ロストワールド/地底人の伝説編」、「ザ・ロストワールド/吸血鬼の襲来編」、「ザ・ロストワールド/最後の死闘編」、「猿の大陸」、「インセクタ」…と様々なタイトルで再編集を施されソフト化されてる模様。
権利関係バラ売りしちゃったんだろうなあ。
なお、製作総指揮はジョン・ランディスが務めている。