『グリズリー』
2018年 07月 20日
「ジョーズ」のヒットでサメやシャチが大暴れする映画は沢山作られたけれど、舞台を海から山に移し、サメの代わりに熊(グリズリー=ハイイログマ)を暴れさせたのはアイディアもの。似たようなお話でも差別化が図れるからだ。

グリズリー視点のカメラアングルを多用し、見せないことで恐怖を煽ろうとする演出はわかるのだが、何かが潜んでいそうな海面や海中の描写と違い、ヘリコプターの空撮映像で森を捉えても緊迫感は伝わらない。
恐怖映画にエロスは付き物。海と違って山だと露出過多なお嬢さんはなかなか出せないが、最初の犠牲者となる女性二人組はそれでもそこそこの軽装。そして何故か警備隊の女性隊員がグリズリー捜索の途中で一休み。服を脱ぎだし下着姿(水着じゃないよな)で水浴びしてると案の定襲われるというマヌケなシーンもあるけれど、それが精一杯のサービスショット。ヒロイン格としてケリー隊長には恋人がいるけれど、清い交際なので彼女のお色気シーンは皆無だ。
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