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『ウルトラマンゼロ THE MOVIE/超決戦!ベリアル銀河帝国』

「ウルトラマンシリーズ45周年」の記念作品。
製作・公開は2010年だから実際は一年早いけど、年末公開のお正月映画だからOK。
「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説」の続編で、前作でデビューしたウルトラマンゼロと、倒された筈のウルトラマンベリアルが復活したカイザーベリアルとの死闘を描いている。

『ウルトラマンゼロ THE MOVIE/超決戦!ベリアル銀河帝国』_e0033570_06132378.jpg前作「ウルトラ銀河伝説」も、いわばシリーズ中興の祖と言うべき作品だったと思うが、この作品も甲乙つけがたい娯楽編。
キャラクターやシチュエーション含め色々な要素を詰め込んで若干消化不良を起こしていた前作に対し、こちらはお話の中心をゼロVSベリアルに絞っているので物語世界に入り込みやすい。
ミラーナイト、グレンファイヤー、ジャンボットら非ウルトラの新ヒーローの登場や、アナザースペースの様々な住人たち、それにエメラナ姫の存在は従来のウルトラシリーズの世界観からは異質だが、新しい要素を取り込もうという姿勢は十分に評価出来る。

今はだいぶ逞しくなっちゃった印象の土屋太鳳演じるエメラナ姫の、清楚で凛とした美しさもさることながら、ゴーカイレッド/キャプテン・マーベラスの幼少期や「ガッチャマン」の甚平を経て遂に「ウルトラマンジード」の主役にまで上り詰めた濱田龍臣の健気な演技も見物。

ちなみに映画「ウルトラマンジード/つなぐぜ! 願い!!」では、濱田演じる主人公・朝倉リクはジャンボットから、「ちょっと『ジャンファイト!』と言ってみてくれないか?」と言われる始末。
そういや坂本監督、「宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド」でも、ワシピンクとルカで中の人繋がり(M・A・O=市道真央)の楽屋落ちやってたっけ。

オーディオコメンタリーによれば、製作サイドはアニメ「ザ・ウルトラマン」を意識していたようで、全身を映してのランからゼロへの変身ショットや、鏡の星や惑星エスメラルダの艦隊とベリアル軍の激突などは「ザ・ウルトラマン」を実写化したらどうなるか、を意図してのものらしい。
それならば今後は実写作品へのジョーニアスの出演や、ウルトリアの実写化も見てみたいところだ。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/13886850/
https://odin2099.exblog.jp/14693527/




by odin2099 | 2018-07-21 06:23 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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