昨日は午前中で所要を済ませ、午後は予定が空いたので東京芸術劇場コンサートホールへ。
無事に当日券も買え、東京都交響楽団の演奏を聴いてきた。
「
バーンスタイン生誕100年記念、ガーシュウィン生誕120年記念」と題された今回のコンサートのテーマは「異文化との出会い」だそうで、プログラムは何れもアメリカ、アメリカ人を取り上げたものばかり。

前半は
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 op.95 b.178≪新世界より≫、休憩を挟んでの後半は
バーンスタイン:『ウエスト・サイド・ストーリー』より「シンフォニック・ダンス」と、
ガーシュウィン:パリのアメリカ人の2曲で、指揮はアラン・ギルバート、コンサートマスターは四方恭子。
「新世界より」は何枚もCDを持っているし、コンサートでも何回か聴いたことのある大好きな曲だが、まるで初めて聴くかのような新鮮さ。というよりも違和感の方が大きかったか。
普段は聴こえないようなフレーズが耳にバンバン飛び込んでくるわ、指揮者のテンポと自分の体内のリズムとが合わないわ、指揮者のアクションを見ながら聴いていて、気分が悪くなったのは初めての体験だ。
「シンフォニック・ダンス」と
「パリのアメリカ人」は、騒音というか不協和音スレスレの爆音演奏。
元々どちらの曲も自分の好みにはあまり合わないので、こちらも聴いていて辛い部分もあったが、「マンボ!」の掛け声も勇ましく演奏そのものは全体的にノリノリで会場は熱気に包まれた。
それにしても音楽というものは、アレンジを変えずとも指揮者の解釈によってこうまで変化するものなのか。奥深さを改めて痛感させられた。この癖のある指揮者、自分とはとことん合わないか、それとも数をこなしていくとそのうち快感に変わるか、さてどちらだろう?
なお今回のコンサートはフルート奏者の高木綾子が客演するという告知で知ったので聴きに行くことにしたのだが、てっきりゲストとしてソロを披露するのかと思いきや、客演首席奏者ということで他のフルート奏者と一緒。
おかげで最初のうちは彼女の演奏に気付かなかったのだが、素人にもやはり何か光るものがあるなと感じさせる演奏だった。