【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー』

石ノ森章太郎を原作者に頂いた「秘密戦隊ゴレンジャー」と「ジャッカー電撃隊」と、東映オリジナル(原作:八手三郎)の「バトルフィーバーJ」以降の作品群は、本来は別モノ。しかし今は同じ<スーパー戦隊>シリーズという扱いになっている。

となると「ジャッカー」が77年12月に放送が終了し、「バトルフィーバー」が79年2月にスタートするまでシリーズには空白期間があることになるのだが、78年の3月に公開されたこの劇場用作品があるため、シリーズに空白はない、というのが近年の詭弁。
しかし<ウルトラマン>にも<仮面ライダー>にも中断期間があるのだから、正直どうでも良い話。

それより冒頭で「ゴレンジャー」と「ジャッカー」を普通に同一シリーズとして扱ったが、実はこの両番組も特に繋がりはない。
「ゴレンジャー」のフォーマットに則って作られた「ジャッカー」は確かにシリーズ第2弾ではあるが、お話が繋がってるわけではないのだ。
なのでこの二大戦隊の共闘は、<スーパー戦隊VSシリーズ>がレギュラー化し、TV本編へのレジェンド戦士の登場が珍しくなくなった昨今と違い、子供たちには遥かに大事件だったのだろうな、と思う。
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ただ出来上った作品は、キャラクター面では必ずしも充実していたとは言い難い。
死んだ筈のアイアンクロー/鉄の爪(演:石橋雅史)の復活に、クライム四天王(演じるのは安藤三男、潮建志、天本英世、金田治で、合体した四天王ロボの声は飯塚昭三!)の登場も、マニア向けのキャスティングが子供たちにどの程度アピールするのは疑問だし、この手のイベントでお約束の再生怪人軍団の登場もない。
何よりもゴレンジャー側の素顔での出演者がペギー松山(演:小牧りさ)のみというのは淋しい。
それでもTV放送が終わって3カ月近く経ち、再びジャッカーに、ゴレンジャーに会える、という一点だけでも子供たちには十分だったのだろうか。

ちなみに以前にも書いたが、この映画は当初「ジャッカー電撃隊VS大鉄人17」として企画されていた。
劇中でも世界各地で悪と戦っているヒーローとして、ゴレンジャーの他に仮面ライダーV3キカイダー仮面ライダーアマゾンの名前が上げられている。
既に<仮面ライダー>シリーズに幕が下ろされて2年以上が過ぎ、「ジャッカー」の終了でTVから石ノ森ヒーローは姿を消している。
つまり実写版<石ノ森章太郎ワールド>の集大成は意図されていたものの、必ずしも<スーパー戦隊>をシリーズとしてまとめようとしていたわけではなかったのだ。
もしジャッカーと17の共闘が実現していたら、<スーパー戦隊>シリーズは成立していなかった可能性もある。その点ではこの作品の存在意義は大きい。

先に公開されていた「グレンダイザー・ゲッターロボG・グレートマジンガー/決戦!大海獣」が永井豪ロボットアニメの集大成を意図していたのと同じで、<東映まんがまつり>も転換期を迎えていたのだ。
かつてメイン番組が名作物の新作アニメからTVヒーローの劇場用新作に移り、その主役が<仮面ライダー>から<マジンガー>へと移行していったが、今度はアニメが永井豪作品から松本零士作品へ、実写ヒーローは石ノ森章太郎作品から八手三郎作品へと移り、そして「テレビまんが」から「アニメブーム」へと進化、発展していく過渡期だったのである。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/3842814/
https://odin2099.exblog.jp/22908021/
https://odin2099.exblog.jp/25599184/


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by odin2099 | 2018-08-07 06:20 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(2)
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Commented by ピロEK at 2018-08-08 23:37 x
この映画は映画館に観に行った当時のチビっこです。
ジャッカーとバトルフィーバーの間は、スパイダーマンと思っておりましたが、テレビ局が違うみたいですね。
当時、東京12チャンネル系列のテレビ局が、無かった福岡では、普通にテレビ朝日系列で放映されていたと記憶。
さて、映画の方、ゴレンジャー側は、宮内洋も出てたように思ってましたが、あれは番場壮吉だったようですね。
Commented by odin2099 at 2018-08-09 21:56
> ピロEKさん

丁度<まんがまつり>を卒業していた時期なので、残念ながら映画館では見てません。
その後何度か<まんがまつり>には復帰してはいるのですが…。

「スパイダーマン」が東映とマーベルの提携第一弾で、これが受けたので次回作として「バトルフィーバーJ」が実現しました。
その際にテレビ東京と東京12チャンネルの枠交換という形で、「闘将ダイモス」の後番組が「バトルフィーバー」、「スパイダーマン」の後番組が「未来ロボ ダルタニアス」になりましたが、スタッフの流れ的にも「スパイダーマン」→「バトルフィーバー」、「ダイモス」→「ダルタニアス」なのは間違いないですね。
放送時期としては被っていたり、空白期があったりで、明確に後続番組とはならないですが。

宮内さん、アオレンジャーの台詞はおそらく新録してると思います。
アカレンジャーの声はライブラリー音声と、後はJACの高橋利道さんかなあ。
キレンジャーの声は畠山麦さんで新録と書かれてる文章多いですが、畠山さんの声に聞こえないんですけどねぇ。

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