渡辺淳一のベストセラー小説を根岸吉太郎監督が映画化。
主演は
秋吉久美子で、他に沖直美、
岩本千春、岸部一徳、池田満寿夫、池部良、木内みどり、そして先ごろ亡くなった
津川雅彦らが出演。

去年久しぶりに見直してはいるけれど追悼の意味を込めて再観賞したが、正直なところこの作品の見どころは秋吉久美子の大胆な演技、いや艶技。
儚げでどこか捉えどころのない、和装の似合うしっとりとした美人なのだが、登場シーンの大半で美しいヌードを披露。彼女の肢体だけでも間違いなく鑑賞料金の元は取れる。
更に沖直未、岩本千春と違ったタイプの美女、美少女のヌードも拝めるのは正に眼福で、成人指定映画なのも宜なるかな。
津川雅彦が演じているのは自分勝手で独りよがり、全く共感出来ない主人公。
著名人という設定なだけに今ならマスコミの格好の餌食となってスキャンダル塗れになり、その上パワハラ、セクハラの訴訟も幾つか起こされそう。
そんな彼が自業自得ともいうべき結末を迎えるラストシーンは、憐れというより滑稽でもある。また、これがあるから見ている側は溜飲が下がるのかも知れないが。
ともあれこの作品への出演がターニングポイントになり、津川雅彦は色気のある中年俳優として文芸モノの常連となった。
しかしベッドシーンの大半で喫煙してるのは気になる気になる。
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