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『素顔のままで』(1996)

元夫のせいでFBIの職を追われ、更に娘の養育権も奪われたエリンは、娘を取り戻すための裁判費を稼ぐためにバーで働きはじめ、今では店の人気ストリッパーになっていた。
その店にディルベック下院議員がお忍びでやってきて、たちまちエリンの虜になる。
そして彼女に触れようとした酔客を殴り倒したところを常連客のジェリーに見られてしまう。
彼女のファンだったジェリーはエリンの娘を取り戻すべく、ディルベックを脅迫して判事に圧力をかけようとするのだが、翌日湖にジェリーの溺死体があがる…。

『素顔のままで』(1996)_e0033570_22142461.jpg一応はミステリー物、ということになるのだろうか。
20年ぶりくらいに見直したのだが、相変わらずシリアスなのかコメディなのかがよくわからない。
バカバカしくて笑えるからコメディ映画、というわけではないのだが、ユーモアの匙加減も中途半端。ただスタッフは「おバカ映画」を作ってるという自覚はあったのだと思うが。
面白くなりそうな要素は沢山あるのに勿体ないな、という印象の一本。

最大の見せ場は序盤から何度かあるデミ・ムーアのストリップシーン
といってもトップレス止りだが、撮影前に身体を絞っただけあってダンスシーンは迫力がある。
ただアスリートのような筋肉質のボディ(おまけに豊胸手術を施したとも?)にはあまりそそられず、むしろ彼女以外のダンサーの方が綺麗に見えるので、彼女のヌードだけが目当ての人には物足りないかも。

事件を担当することになるガルシア警部補をアーマンド・アサンテ、エリンの最悪の亭主ダレルにロバート・パトリック、エリンの友人で用心棒役のシャドにヴィング・レイサム、それにエリンの娘アンジェラ役にデミ・ムーアとブルース・ウィリスの実娘ルーマー・ウィリスを配すなどなかなか豪華なキャスト陣だが、特筆すべきはヘンタイ議員のバート・レイノルズ
かつてのファンは泣きそうな怪演ぶりだが、嬉々として演じたのか仕事と割り切っていたのか、どっちだろう?



by odin2099 | 2018-08-21 22:23 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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