冬場には閉ざされるホテルの管理人として、小説家志望のジャックは妻ウェンディと息子ダニーを連れてやってきた。
支配人は、過去に同じようにやってきた管理人が孤独に苛まれた挙句に家族を惨殺し、自らの命を絶ったという事件があったことを伝えるが、ジャックは気にも留めずに猛吹雪で外界との接触が途絶えたホテル内で3人だけの生活が始まる。
だが時が経つうちにジャックの行動に不可解な点が現れる。
スティーブン・キングの小説を
スタンリー・キューブリックが監督した作品で、以前ビデオで見た時は143分あったが、手持ちのDVDは119分の短縮版。海外向けに再編集が施されたものなんだとか。
また原作者のキングはこの映画版を全く認めておらず、後に自らの脚本でTVのミニシリーズ版を製作しているのは有名な話。
しかしこの物語はよくわからない。
要はホテルが実は幽霊屋敷であり、ジャックがそれに憑りつかれて徐々に狂気へ走っていく、というのが基本ストーリーなのだろうが、ダニーが持つ超能力「シャイニング」がどのようなもので、またダニーの「唇に住んでいる友人」トニーがどういう存在で、それらが本筋にどう関係しているのかが不明瞭なままだ。
過去と現在が錯綜し(ているように見える)、これがラストシーンにどう繋がっているのか。観た人なりに解釈すれば良いということか。
ホラー映画というよりはミステリー・サスペンス映画系の怖さだが、一番怖いのは主演のジャック・ニコルソンの顔だろう。いや、妻役のシェリー・デュバルもなかなか狂気をはらんだ貌であった。
【ひとこと】
中盤あたりでジャックは全裸の美女(?)に襲われるが、そのシーンにモザイクが入っていないのはDVD版以降から?