【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『陰陽師』

e0033570_19314251.jpg夢枕獏の「陰陽師」シリーズはNHKで放送されていたドラマ版から入り、次に原作小説、そしてこの劇場版、という順番だった。
そのせいか安倍晴明はドラマ版で演じた稲垣吾郎のイメージが強かったのだが、本作における「そんなに狐に似ておりますかな」という台詞でコロっと宗旨替え。原作以上に胡散臭く、かつ気品ある晴明は、伝統芸能に身を置く野村萬斎にとって当たり役だったといえよう。

それでも、特に終盤に感情を露わにし大活劇を繰り広げてしまう晴明、笛の名手ではあっても武辺の方はからっきしという源博雅のヘタレっぷり、単にいるだけの蜜虫、原作小説にある淡々とした味わいがなく代わりに大風呂敷を広げ過ぎの嫌いのある展開には違和感を覚えたが、それでも晴明の活劇シーンは相手役となる真田広之の好演もあって、見応えのある一幅の絵のようだった。

最新の安倍晴明は、舞台とテレビのスペシャルドラマで演じた市川染五郎(七代目。現・十代目松本幸四郎)だが未見。
どんな具合になっているのやら。

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by odin2099 | 2018-10-02 19:36 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
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