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『ウルトラマンUSA』

Blu-ray発売記念で特別上映、というので出かけてきました。
劇場で見るのはもちろん公開時以来。
新作ウルトラが絶えて久しい頃だったので、かなり期待して映画館へ行ったものです。
まあ過度な期待は禁物だったワケですが……。

『ウルトラマンUSA』_e0033570_18572788.jpg元々TV用に作られていただけあって、大画面で見ると少々キツイです。
アメコミタッチのウルトラマンは新鮮ではありますが、場面場面でキャラクターの顔が違っちゃったり、全体的に作画は荒れ気味、低調です。
日米合作、ハンナ・バーベラと円谷の提携、といえば聞こえはいいですが、ウルトラマンの原著作権こそ持ってはいるものの円谷プロは実質的には下請けだったでしょうし、自前のアニメ制作システムを持っていないので、コントロールが難しかった、ということもあるのでしょう。

それ以前にお話や設定にツッコミどころが満載。
ウルトラフォースは誰がいつ何の目的で作ったのか。軍との関係はどうなっているのか。司令官であるウォルター・フリーマンなる老人は、何故M78星雲の事情も含めた全てに精通しているのか。
何となく力技で物語を展開していってしまってるけど、歴代シリーズ中で一番ワケの分からない防衛組織、そしてウルトラマンたちであることは間違いありません。
TVシリーズ化が実現していれば、そこらへんの謎解きもなされたんでしょうかねえ。

それにしても今回見ていて気になったのは、日本版キャストの大半が鬼籍に入られたこと。
公開から30年とはいえ、ベテラン陣は兎も角まだまだ若い方も多かったのに…。

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by odin2099 | 2018-10-04 19:01 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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