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『パンダコパンダ』

「演出」クレジットこそ高畑勲だけど、「原案・脚本・画面設定」が宮崎駿ってことは、事実上限りなく「演出(監督)」に近いってことなんじゃなかろうか。
この肩書、あの某プロデューサーの「企画・原案・製作・総指揮」に匹敵しそう。

『パンダコパンダ』_e0033570_19533394.jpg空前のパンダブームの中、<東宝チャンピオンまつり>で上映されたこの作品は、一見すると健全な良い子のための名作物という雰囲気があるけれど、中身はかなーりシュール。
ヒロインのミミちゃんは嬉しいことや愉しいことがあると、逆立ちしてパンツ丸見えになっちゃう女の子だし、トトロの原型みたいなパンダの親子(パパンダとパン)も人畜無害なようでいて、図々しく押しかけて来た居座っちゃう厄介者。

で、両親のいないミミちゃんはパパンダをパパと呼び、パンちゃんの方はミミちゃんをママと呼ぶ奇妙な疑似家族が出来上がるんだけど、これもなんだかアブナイ匂いが漂ってくる…。

ところで劇中に登場する駅の名前は「北秋津」。
これって秋津が舞台だったの?!

「北秋津」という駅はないけれど、秋津といえば所沢市だし、周囲には後のジブリ作品に所縁のありそうな場所が沢山。東村山がモデルという説もあるそうな。
やっぱこの作品がルーツなんだろうな。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-10-24 20:00 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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