いよいよ「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」も最終章。
一時はいわゆる<ファーストガンダム>の部分にまで踏み込むような話も聞かれたが、結局は「前史」を描いたところで終了。
もしこのまま「本編」に突入していたならば完結まで何年かかることやら。
「前史」だけで6話分費やしたのだから、<ファースト>の劇場版三部作程度にストーリーを刈り込んだとしても同程度、あるいは余裕で10話越えくらいにはなりそうなので、妥当な判断だったかも。
まあ、それはそれで「安彦良和新解釈版」として見てみたいのだが。

最後ということで、「本編」でメインを張るキャラクターたちが続々と登場。
やっと「ガンダム」の物語が始まるのだな、という期待感もあるが、<ファーストガンダム>とのキャラクターの違いもあって、このまま<ファースト>を続けて見ても違和感の方が強いだろうな、という懸念もある。
コミック版にどの程度忠実なのかはわからないが、幼すぎるガルマ、反対に大人びて見えるアムロ、当初からアムロと衝突しているカイ、etcetc…
やはりこのまま「ガンダム THE ORIGIN」として続けて欲しいものだ。
ところでBlu-rayには例によってオーディオコメンタリーが収録されているが、今回の顔触れは安彦良和、藤野貞義、潘めぐみ、渡辺明乃、福圓美里、新井里美という第一部と、三宅健太、喜山茂雄、一条和矢、松田健一郎、土屋トシヒデ、それに谷口理プロデューサーの第二部との二本立て。
一部は女子会、二部は野郎共が大騒ぎ、とどちらもウルサイウルサイ。
ただ二部のメンバーの方が作品に即したコメントが多かったのは、キャスト陣が出演者でありながら「ガンダム」ファン故だったのだろう。
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