
両親を事故で亡くしたルイスは、伯父のジョナサンが住む屋敷に引き取られる。
そこでルイスは不思議な体験をするが、実はジョナサンも隣人のツィマーマン夫人も魔法使いだった。
そしてこの屋敷には秘められた謎があるらしい。
伯父から魔法を学ぶことになったルイスだったが、ある日禁じられた扉を開けてしまう。
そこに収められていた一冊の書物。
ルイスはそれを紐解き、恐るべき災いを呼び覚ましてしまう。
ジョン・ベレアーズの同名小説を、スティーブン・スピルバーグが主催するアンブリン・エンターテインメントが映画化。
監督はイーライ・ロス、出演はジャック・ブラック、ケイト・ブランシェット、オーウェン・ヴァカーロ、レネー・エリス・ゴールズベリー、サニー・スリッチ、コリーン・キャンプ、ロレンツァ・イッツォ、ヴァネッサ・アン・ウィリアムズ、カイル・マクラクラン。
原作小説が「ハリー・ポッターの原点」などと紹介されていたので(翻訳本を出してるのも同じ静山社だ)、もっと魔法を前面に押し出したファンタジー物なのかと思っていたが、どちらかというとお化け屋敷を題材にしたホラー物で、ディズニーの
『ホーンテッドマンション』にちょっと近い雰囲気だった。
ジャック・ブラックも好演だし、ケイト・ブランシェットは人ならざる役柄が実に嵌る。
話が大掛りになり過ぎていないのも好印象。
原作はシリーズ物だそうだが、作品の評価も興行収入もまずまずとなると映画版も続編が作られるのだろうか。
佐藤二朗、宮沢りえ、高山みなみ、原康義、浅野まゆみ、松本梨香、矢島晶子、くじら、本名陽子らが配役された吹替版の方がメインのようだが、トータルでは微妙な出来栄え。
本職であれ、本職以外の抜擢であれ、適材適所というのはやはり難しい。