『ライオンと魔女』<ナルニア国ものがたり>1 C・S・ルイス
2006年 02月 15日
まだまだ「ナルニア」ファンになったとは言えませんが、一通りシリーズ全作品を読み終えた後なので、以前よりも遥かに好ましく感じられました。もっともサイトの方でも散々書いてしまいましたが、瀬田貞二訳にはどうしても馴染めないものがあるのですがね、『ホビットの冒険』といい、『指輪物語』といい。
確かにクライマックスではアスランと白い魔女、善と悪の軍勢のぶつかり合いはありますが、その描写は拍子抜けするぐらいあっさりしたものです。
映画ならではの派手な見せ場も必要でしょうし、予告編ですからことさら派手さを強調しなければならないという演出もわかりますけれども、結果として原作とは全くの別物になっていやしまいか、というのが不安です。
前述したように必ずしも「ナルニア」ファンではありませんが、だからといって改変して良いとも思っていません。
まぁ、これが杞憂で終ってくれれば良いのですが、はたして『ゲド戦記』とどちらがダメージ大きいでしょうか?(汗)
原作付きの大作映画といえば、今年はジャンルは違いますけれど『ダ・ヴィンチ・コード』という作品もあります。
発表されている出演陣が、悉くイメージを裏切ってくれていますので(苦笑)、こちらもダメージ大きそうですねぇ。
スチール写真を見ましたが、トム・ハンクスの髪型、変!!(爆)
ライオンと魔女 ナルニア国ものがたり(1) C.S.ルイス 瀬田 貞二 C.S. Lewis / 岩波書店 ついに日本でも3/4からロードショーとなる、映画「ナルニア国物語 第1章 ライオンと魔女」。その超有名な原作本を、今はじめて読みました。 ※映画の予告等についての感想もあり思えば、小学校の図書館に「ナルニア」シリーズは置いてあった気がする。それなのに結局いままで読めなかったのは、ほんとにたまたま機会がなかっただけ。たぶん、当時「ドリトル先生」シリーズにどっぷりはまっていたからじゃ...... more
{/book/}「ライオンと魔女」C.S.ルイス その昔、小学校の頃、父が「これ面白いから読んでごらん」と全巻揃えてくれた本の中に「ナルニア国物語」のシリーズがあった。 その時は父が買ってくれた本だから読まなくちゃという義務感の方が強くて、物語にのめり込むほどではなかった。 「LotR」や「ハリーポッター」のファンタジーブームに乗ったのか、「ナルニア」も映画化されるらしい。 読書好きでファンタジー好きの友人の強いプッシュもあり、数十年ぶりに読んでみる事にした。 ストーリー:地方の古い屋敷にやってき...... more
この原作を映画化と聞いて、しかもあの予告編を見て嫌な予感がしたのは私だけではないはずです。
それぞれの中にイメージって出来上がってますものね。
映画化できるものは全部映画化しちゃえ~っていう浅ましいものを感じてしまいます。
安易な映画化は反対ですが、基本的には可能ならば映画化は賛成の立場です。
ただこの「可能ならば」という条件が曲者でして、
これを厳しくすると「なんだ、結局反対なんじゃねぇか」と言われてしまいそう・・・(苦笑)。
『ナルニア』は『指輪物語』に比べると結果に満足していない人が多そうなんですけれど、
思い入れの少ない分、自分は許せましたね。
これからも続々とファンタジー系小説が映画化されますが、一つでも多くイメージを裏切らない作品が生まれることを願っています。