<平成ガメラ>三部作の第二作。
SF映画としてもさることながら、ミリタリー映画としても秀作。
それを危険視したり危惧する人も少なからず存在するが、映画というフィクション世界をそこまで規制するのは如何なものか。
単純に格好良いものに憧れ、迫力ある場面に高揚感を覚えることは罪なのだろうか。
序盤から畳みかける展開は、何度見ても熱くなる。
実のところ後半の一大攻防戦では、音楽の盛り上げ方が今一つだなと感じる場面や、自衛隊の戦闘状況が指揮所での会話で進められるという、リアルではあっても些か地味な表現に物足りなさを感じはするものの、やはりこの作品は単に怪獣映画のみならず、邦画界にあっての一つの到達点と言えそうだ。
嫌味がなくかつ個性的な演技陣も適材適所だ。
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