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『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』

<ハリー・ポッター>新シリーズ!
――と銘打たれているだけに、いきなり「ヘドウィグのテーマ」で幕開け。
やはりこのメロディ流れないと<ハリー・ポッター>じゃないよね。

ちょと待て。
ヘドウィグ出てこないのに「ヘドウィグのテーマ」流れるのヘンじゃね?
「ハリー・ポッターのテーマ」ですらないのに。
いや、仮に「ハリーのテーマ」だとしても、まだ生まれてないし…。
まあこのメロディ流れるから地続きの世界だとわかるんだけど、こんなところに違和感を覚えちゃうのは少数派なんでしょうな。

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』_e0033570_22213556.jpg時代は1926年、ハリーはもちろん生まれてない。
というよりこの年、後のヴォルデモード卿ことトム・リドルが生まれた年!
それ相応の理由があるんだろうと睨んだんだけど、作中でそれに触れてる箇所はなし。
深読みしすぎたか?

最初は<ハリー・ポッター>のスピンオフくらいに気楽に考えていたけれど、どうやら全五部作という長大なシリーズになるということは、れっきとした”前史”となるみたい。
ヴォルデモード以前に猛威を振るった闇の魔法使いグリンデルバルドは、その強大な力の一端を見せるに留まっているが、次回作以降はメインのヴィランとして大暴れするんだろうし、今回は名前だけの登場に終わったダンブルドアもメインキャラクターとして出てくるようで、そうなると両シリーズのリンクも顕著になっていくんだろう。

とりあえず本作は、<ハリー・ポッター>の新作を期待して見るとちょっと違うなあと感じるだろうが、やがて両シリーズは寄り添うようになり、五部作完結の暁には5作+8作=計13作にも及ぶ一大叙事詩、ファンタジー巨編になるのかもしれん。
お楽しみはまだまだ続くのだ。

<過去記事>


by odin2099 | 2018-11-15 22:24 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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