
ミスニーという少女の保護を依頼されたWWWAのケイとユリ。しかし彼女たちが到着した時には既に依頼人は何者かに殺害されており、少女も行方不明となっていた。
その二人の元に、ミスニーは”ノーランディアの森”に逃げ込んだという情報がもたらされる。手掛かりを求めて森へ入った二人だったが、そこで彼女たちは奇妙な幻覚に襲われる。
TVアニメシリーズの後を受けて製作されたOVAで劇場公開もされた。
スタッフはTV版とは別だが、主役二人のキャスト(頓宮恭子と島津冴子)は続投。キャラクターデザインもTV版と同じ土器手司だが、安彦良和の原作挿絵に近い雰囲気に再アレンジされている。
原作者の高千穂遙の承諾なしに企画・制作が進められたという曰く付きの作品だが、TV版でオミットされたケイとユリの超能力(クレアボワイヤンス=千里眼)やユリの扱うブラッディカードなどの設定が復活し、皮肉なことにより原作の雰囲気に近くなっている。バッドエンドながらあっけらかんとしたラストシーンも原作っぽい。
今回三十年ぶりに見直してみたけれど、肝心のお話はサッパリだし、音楽も安っぽい。
けれども原作にもTVにもなかったケイとユリのヌードシーンが、何故かふんだんに盛り込まれているので違った楽しみ方も出来そう。