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『アンブレイカブル』(2000)

『アンブレイカブル』(2000)_e0033570_17074659.jpg悲惨な大列車事故からただ一人、奇蹟的に無傷で生還したデヴィッド。
そんな彼の元に不思議なメッセージが届けられる。
その送り主は、難病に苦しむコミック・ギャラリーのオーナーのイライジャ。
イライジャは、訪ねてきたデヴィッドに奇妙な話を始めるのだった。

前作「シックス・センス」でそのストーリー・テラーぶりを広く賞賛されたM・ナイト・シャマランは、この作品でも巧妙に計算されたストーリー展開と、ラストの謎解きを楽しませてくれる。
しかもそのヒントは既に冒頭に提示されているという大胆さだ。

ただ今回は扱っている世界が世界なだけに、一部のマニアは兎も角として、前作ほど幅広い共感を呼ぶというか納得出来るものにはなっていないのが残念。個人的には好きなのだが。

ラスト・シーンも、私はやるせなさを感じたのだが、おそらくは狐につままれたような気分になる方のほうが多いのではないかと思われる。
――以上、「しねま宝島」より転載。

当時は「なんじゃこれは」という気持ちもあったけれど、その後は浴びるように(?)アメコミ映画群の洗礼を受けたので、今では頷ける箇所の幾つか。
ヒーローとヴィランは対極の存在だとか、かつては友人同士だったとか、ヴィランは”二つ名”を持っているとか。

しかしデヴィッドはヒーローというよりヴィジランテだし、”ミスター・ガラス”の動機と目的はわからないでもないが、それを実行に移すだけの資本力や行動力には疑問符が付いてしまうのだが。



by odin2099 | 2018-11-17 17:17 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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