”新訳版”「機動戦士Zガンダム」の第二章。

今回は2クール目から3クール目にかけてのエピソードを大胆に取捨選択して構成。
結果としてカミーユがロザミア、フォウ、サラといった強化人間に翻弄されてばかり、”カミーユ女難”編といった按配になってしまった。
情緒不安定な女性キャラばかりが出てくるので、全体的に似たようなトーンのシーンが占めているのは一本の映画として見るとマイナス要素で、ボーっと見ているとロザミアとフォウが同一キャラに見えてしまうんじゃなかろうか。
またアムロの出番があまり削られていないこともあって、時にはカミーユ以上にアムロが主人公っぽく見える。ブライトやハヤト、ミライの出番も残されているのは「ファーストガンダム」ファンには嬉しいところ。
その一方、サラを通じてだがレコアとシロッコの間に何とかフラグを立てようとしているが、あまり上手い伏線の張り方とは思えない。というより全体として削られたり絞り込まれたり丸ごと割愛されたストーリー、シチュエーション、シーンが多過ぎるので、前作に比べて「一見さんお断り」ムードが高まってしまったのは以前指摘した通り。
ラストにハマーン率いるアクシズ勢力が割って参入。物語はいよいよ完結編へと向かう。
それにしてもジェリドって、この映画版じゃ一つも良いところがないな。大言壮語してるがカミーユにやられてばっかりだ。
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