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『機動戦士ガンダムUC/ラプラスの亡霊』

「機動戦士ガンダムUC」第三章。
バナージ、ミネバ、そしてもう一人の主人公ともいうべきリディの出番が増え、また準ヒロイン格のマリーダの過去が明らかになるにつれ、ドラマがいよいよ動き出してゆく。

『機動戦士ガンダムUC/ラプラスの亡霊』_e0033570_19535389.jpg地球連邦の内部も混沌としており、そこに強力に食い込んでいるビスト財団とて一枚岩ではない。
単純に連邦VSジオンの残党「袖付き」という図式にならないのは「ガンダム」世界のお約束ではあるのだが、バナージがある意味でニュートラルな存在なので、双方を行き来することで見る側に情報を伝えてくれることで、辛うじて迷子になることなく付いて行けている。

そして新たに登場する人もいれば、退場する人もいる。
短い時間ながらも描写の巧みさでキャラクターに厚みを持たせることに成功しているので、彼ら彼女らがただの記号に成り下がっていないのが救いだ。

年齢以上に大人びた面を見せたかと思うと、時には年齢よりも幼さを感じさせるミネバ。その子どもと大人が同居している二面性は、精神に不安定さを宿したこれまでの”強化人間”タイプのヒロインたちとは違った魅力がある。
ニュータイプの素養を持ったファム・ファタール。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-12-05 19:55 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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