『機動戦士ガンダムUC』第六章。
「ラプラスの箱」を巡ってビスト財団、地球連邦、ネオ・ジオンそれぞれの思惑が絡み、バナージとミネバは翻弄されていく。
その中で明かされるフル・フロンタルの真意。
現時点では「箱」なるものの正体はおろか、そもそも「箱」が存在するのかどうかも疑わしいという状況なのだが、あるかないかすらわからないものに振り回される”大人たち”は滑稽ですらある。
その渦中で真っ直ぐに進んでいく”子ども”の代表がミネバとバナージ。そのアンチテーゼとなっているのがリディ。
だがその状況をおそらく愉しんでいる、というより達観しているのがフル・フロンタルの不気味さ。
彼の語る理想は、ミネバが指摘したようにかつてのシャアのものではない。
”人の総意の器”と自らを規定しているフロンタルだが、そこに彼個人の感情はないのだろうか。
次回、大団円へ。
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