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『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』

東京地方じゃゴールデンウィークに公開された映画ですが(地方では前倒しで春休みに「実相寺ウルトラマン」と併映)、その後で年末にアンコール上映されたり冬休み時期にテレビ放送されたりで、なんとなく”冬の映画”という印象がありますね。
年末年始に何も考えずにボーっと見る分には良い映画だと思いますが、如何せんBlu-rayどころかDVDも出てないし、ビデオソフトやLDはとっくに廃盤ときてますから、気安く見られる状況じゃないのが残念です。早いとこ「ウルトラセブン」12話共々解禁して欲しいものですが。

『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』_e0033570_18095320.jpg平成の世の中になって今は「ウルトラマン」の新作映画もバンバン作られるようになりましたが、昭和期は再編集作品を除けばこれが唯一の劇場作品。昔は斯様に劇場公開のハードルが高かったものです。その点は良い時代になりましたなあ。

で、勇んでこの作品も劇場に見に行ったものですが、新作映画といいつつ「帰ってきたウルトラマン」やら「ミラーマン」やら「ウルトラマンA」「ウルトラマンタロウ」からのシーンの流用や合成素材の使いまわしなど手を抜く部分はしっかりと手を抜いております。
そもそもタイでの公開が前提で、日本で公開される見込みは立ってなかったのですから、色々なフッテージを流用したところでどうせバレない、というのもあったのでしょうかねえ。

そして作品内容も、ウルトラの母やウルトラ6兄弟が出てくるとはいえ、従来のウルトラシリーズの世界観とは大きく異なります。まあ強いて言えば「タロウ」には近い大らかさが感じられますが、それでも日本とタイの価値観、宗教観の違いは大きいですね。
それもこれもひっくるめてのこの作品独自の魅力とも言えますが。

それにしてもこの作品の素人くさい翻訳はなんなんでしょう?
「ウルトラ6人兄弟」はまだしも、「ウルトラマン兄弟」?
そしてちょっとエッチなシチュエーションに台詞回し。対象年齢は幾つなのやら…?

<過去記事>



by odin2099 | 2018-12-29 18:15 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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