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『ロッキー4/炎の友情』

新作「クリード/炎の宿敵」は勿論「クリード/チャンプを継ぐ男」の続編だが、同時にこの作品の続編といっても良いだろう。

『ロッキー4/炎の友情』_e0033570_18423944.jpg前作ではミッキー、本作ではアポロと、ロッキーの身近な人たちが次々と鬼籍へ。
アポロを葬り去ったドラコへの復讐と米ソの代理戦争という、色々とキナ臭い面を前面に押し出したシリーズの4作目で、エモーショナルな部分は少なく、ひたすらクライマックスの激突へ向けて盛り上げるだけという作風は従来のシリーズとは一線を画す。

作品は大ヒットしたし、スタローンのルックス的にもこの時がピークだったとは思うものの、今まで「ロッキー」シリーズを支えてきた、というより評価してきたファンの何割かは確実に減っただろうなと思う。
最後の東西冷戦終結へ向けての取って付けたような融和ムードも、あざとすぎるせいかメッセージが素直に伝わってこない。言ってることは素晴らしいんだけれどね。

1作目からロッキーに匹敵する存在感を持っていたアポロは、今回でお役御免。
そういや演じたカール・ウェザースって、実はスライよりも二つも年下だったんだなあ。
その役者としてのキャリアも、ほぼ「ロッキー」からスタートしたといっても良いくらいなんだけど、あの太々しいばかりの貫録は大したものだ。

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by odin2099 | 2018-12-30 18:52 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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