TVシリーズの第13話
「死の海の魔城」をベースに、新作シーンを加えて再構成した劇場用作品で、1978年夏の<東映まんがまつり>の一本です。
といっても僕が初めて見たのはその翌年の暮、
劇場版『銀河鉄道999』をリバイバル公開した際のオマケだったからで、この時はポスターやらパンフレットやらが新たに作られ、あたかも独立した新作映画のような扱いになっておりまして、こっちも
危うく騙されるところでした(苦笑)。
内容の方は、題名に謳われているようなアルカディア号の謎解きをする解答編ではなく、むしろアルカディア号には謎がある、という発端編です。
もちろん原作ファンなら知っていますし、リバイバル上映の頃にはTVシリーズもとっくに終っていたわけですから、アルカディア号には、それを建造したハーロックの偉大な友・大山トチローの魂が宿っている、というのは周知のことだったと思いますが、この段階ではあくまでも、アルカディア号はまるで意志があるかのような不可解な行動をとることがある、というのが明らかにされるだけです。
見所は、死の海サルガッソに誘い込まれたアルカディア号に、亡霊のように現れた旧日本海軍の戦艦が襲い掛かるというシチュエーションでして、空に浮かんだ戦艦同士の戦いは、ちょっとした”
ヤマトVSアルカディア号”の気分♪
いや、これは絶対に狙っていると思うんですけれどね。
当時友人間でも話題になってましたっけ。