アポロ13号の事故を、当事者(船長)だったジム・ラベルの著した著書に基づき、トム・ハンクスを主演にロン・ハワードが監督したこの映画も、気が付くともう四半世紀近くも前のものに。
でも今そのまま劇場に掛けても他の作品に比べて全く遜色がないくらい良く出来ています。
実際にアポロ宇宙船に乗っているかのような迫力、乗組員たちの息遣いが聞こえてきそうです。
NASAの管制センターは、今にも歓声や怒号が飛び交う喧噪の中に放り込まれそうな臨場感を醸し出しています。

生命の危機に直面したクルーの焦燥感、何とか彼らを救い出そうと奮闘するスタッフたちの緊迫感、誇張されてる部分、省略されている部分、敢えて改変した部分も少なくないとは思いますが、それでもかなりの部分が事実に即しているのだとか。
セットの再現具合やSFXの技術的なクオリティもさることながら、実話の持つ重みなのか、ドラマ部分も実にしっかりと組み立てられています。
そのあまりの出来過ぎなくらいの見事さに、ついついこれがフィクションではなくノンフィクションであることを忘れてしまうくらいです。
そして無事の地球帰還。
結末はわかっていても安堵感と、言いようのない満足感に包まれます。
宇宙開発をテーマに、実話に基づいて作られた作品は何本もありますが、ここまでの完成度の高いものは今のところはなさそうです。
そして二度とこういう事故が起きないよう、宇宙開発は万全を期して行って欲しいと願わずにはいられません。
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