<MCU>の9作目。
これまでのヒーローが全員集合して地球規模の災厄に立ち向かった
『アベンジャーズ』の後の作品は、さてどんな内容になるかと思っていたが、流石にそこまでスケールの大きな事件を用意することは出来ないものの、それを逆手に取ったパーソナルな物語にすることで作品世界全体の幅を広げることに成功している。

アイアンマンやソーと違い、「キャプテン・アメリカ」の名前の通りスティーブ・ロジャースはチームのリーダー。
『ザ・ファースト・アベンジャー』ではペギーやハワード・スタークらの協力を得ながらハウリング・コマンドーズを率いて戦っていたが、今回は序盤はストライク・チームを、中盤以降はブラック・ウィドウやファルコンらとチームアップして活躍する。
単独で何かを成し遂げるのではなく、皆の中心にいてこそのキャップなのである。
その戦い方も派手さはないものの、スピーディーできちんと”魅せる”ものになっていて、このあたりは監督陣の演出手腕が光っている。
ペギーとバッキーというスティーブと関わりの強い”過去”ときちんと向き合い、そして決断を下す姿もじっくりと描かれている。
そしてシールドの崩壊。
強大な敵サノスを前にしてのアベンジャーズの敗北は、実はこの頃から伏線が張られていたということにもなる。
シールドという組織がしっかりとした形で存続していたら、あるいはアベンジャーズの分裂、そして敗北は避けられたのかもしれない。
と考えると<MCU>スタッフのプランニング力には感服するしかない。
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