1977年から放送が始まったTVの第2シリーズの人気を受けて実現した、初の劇場用作品です(アニメでは)。
もともと『ルパン三世』はTVの第1シリーズより映画としての企画が先でしたから、はたして何年越しの実現になるのやら。
ただしスタッフはTV作品とは別で、ルパンたちのキャラクター・デザインも全くの別物。
峰不二子なんかTVの制約を離れて、思いっ切り弾けてます。
知らないで子供を映画館へ連れてきたお父さんは、さぞかし気まずい思いをしたんでしょうね(苦笑)。
でもそれが功を奏したのか、第2弾の製作も決定しました。
それが名作として名高い『ルパン三世/カリオストロの城』…というのはまた別の話。

この作品は通称
「ルパンVS複製人間<クローン>」と呼ばれていますが、別段サブタイトルが有る訳ではありません。
当時の宣伝文句に「ルパンVSクローン、世界史を塗り替えるのはどっちだ?!」というものがあり、そこから採られたのだと思いますが、それは後に作られた『カリオストロの城』と区別するためという意味合いが濃いようです。
というか、ぶっちゃけた話、
この作品って不当に評価が低くありません?<賢者の石>を巡る争奪戦に始まり、ルパン・ファミリーの仲違い、当時は目新しい題材だったクローン技術を取上げたストーリー等々、これでもかこれでもかと詰め込みすぎの感もある内容ですが、見応えはかなりあると思います。
そんなにルパンらしくないですかね?
それに現在発売されているDVDはノーカット版だと思いますが、ビデオソフトはカット版でTVでもカットされて放送されています(LDのみノーカット版が出ました)。
最初はカット版でリリースされた『カリオストロの城』が、後にノーカット版で再リリース、TV放映されるようになったのに比べると随分待遇に差が有ります。
妙に老成しちゃった『カリオストロ』のルパンに比べると、ハッチャけた魅力に溢れてると思うんですがねぇ。
次元にしろ五右衛門にしろ不二子にしろ、馴れ合いじゃない雰囲気が出ているのも好印象なんですが。