<MCU>11作目で、再びオールスター勢揃いのお祭り映画に。
といってもサノスやコレクターを通して関連は描かれてはいるものの、前作でデビューしたガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々との合流はまだ先の話である(19作目でようやく実現する)。

異世界からの侵略者と戦った前作とは違い、今回の強敵ウルトロンはトニー・スタークとブルース・バナーが生み出してしまった存在(それにヒドラの残党が生み出したテクノロジーが融合)。手を変え品を変えという感じだが、サノスとの決戦を温存し、尚且つ決して一枚岩ではないアベンジャーズの結束の脆さを描くという今後の引きもタップリの娯楽作であり問題作。その分前作にあったワクワク感は薄れてしまったが、シールドという後ろ盾を失い私兵に近い状況の今のアベンジャーズにあっては致し方ないところ。
それにソコヴィアを救いハッピーエンドかと思われた結末も、実はそうではなかったことがやがて明らかにされる。
また愛妻家で子煩悩なホークアイ、バナーとの恋に悩むナターシャなどこれまでの作品を見ていると「あれ?」と思うようなシチュエーションもあるのだが、これも「そうなんだ」「そうなったんだ」と納得するしかないのだろう。
物語の最後にスカーレット・ウィッチ、ヴィジョン、ウォーマシン、ファルコンがアベンジャーズに参加するものの、アイアンマン(トニー・スターク)、ハルク(ブルース・バナー)、ホークアイ、ソーが脱退。新生アベンジャーズの誕生となるが、これが次なる悲劇への伏線となるとは。
そしてポストクレジットシーンでサノスはインフィニティ・ガントレットをはめるシーンがあるが、そうするとニダベリアが滅ぼされエイトリただ一人が残されたのはこの物語の前後ということになるのだろうか。
【ひとりごと】
ヘレン・チョ博士が可愛い。ラストでは新アベンジャーズ基地で働いている姿が映し出されたが、その後の再登場がなくて残念。もっとも演じているスヒョンは今は「ファンタスティック・ビースト」シリーズで、今後のキーとなりそうなキャラクター演じてるからなあ。
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