<MCU>の16作目で<フェイズ3>の4本目。
お馴染みのマーベル・スタジオのロゴは映るものの、いきなり出てくるのは「SONY」の文字。今回はディズニーではなく、ソニー傘下のコロムビア・ピクチャーズ作品なのだ。
スパイディの権利を持っているのはあくまでソニー、<MCU>への参加は言ってみれば”期限付きレンタル移籍”みたいなものなのだろう。
しかし”大人の事情”はさておき、中身は紛れもなく<MCU>の一本。
トニー・スターク=アイアンマンが、ハッピー・ホーガンやペッパー・ポッツ共々後見人的立場で登場し、スティーブ・ロジャース=キャプテン・アメリカもオマケで登場という破格の扱いなんである。
<フェイズ3>に突入してからスケールの大きな話が続いていたが、こちらは久々にミニマム。スパイダーマンも「世界の危機を救う」というほど大きな活躍は見せず、「友達を助けて街を護る」レベルなのが至って彼らしい。
他の<MCU>作品への伏線もなく、せいぜい次回作へ期待を持たせる程度なのは、やはり生粋の<MCU>作品ではなく、いわば番外編みたいなものだから…?
ところでこの映画で色々と気になるのは時系列。
冒頭部分で描かれているやりとりは
「アベンジャーズ」直後と思われるが、その後本編が始まると「8年後」。
それに劇中でトニーたちはスタークタワーから新アベンジャーズ基地へ引っ越しをしてるけど、あの基地が初めて登場したのは
「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」のラストで、おそらくトニーは「シビル・ウォー」前後から新基地にいたんじゃないかと思うのだけれども、こちらもやはり計算が合わない気が…???
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