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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『ねじれた家』(2017)

e0033570_21501407.jpg一代で巨万の富を築き上げた大富豪レオニデスの突然の死。
私立探偵のチャールスは、レオニデスの孫娘で死体の第一発見者である元恋人ソフィアから、祖父は誰かに毒殺されたとして調査を依頼される。

亡き前妻の姉・大伯母イーディス、若い後妻のブレンダ、映画製作の資金が欲しい長男フィリップと女優を続けたい妻マグダ、その子どもである長女ソフィア、長男ユースタス、次女ジョセフィンの姉弟妹たち、父から受け継いだ会社が倒産寸前の次男ロジャーと一族から離れたがっている妻クレメンシー、子どもたちの家庭教師で実はブレンダの愛人ローレンス、そして長年一家に仕えている乳母……

巨額の遺産を巡り、誰にも動機があった。
そんな中でチャールズが真相に一歩近づいたと思った矢先に、第二の殺人事件が起きてしまう…。

アガサ・クリスティー自身がベストに選んだ中の一篇が、初の映画化とのこと。
脚本はジュリアン・フェロウズ、監督はジル・パケ=ブレネール。
出演はグレン・クローズ、マックス・アイアンズ、テレンス・スタンプ、ジリアン・アンダーソン、ステファニー・マティーニ、クリスティーナ・ヘンドリックス、アマンダ・アビントン、オナー・ニーフシー、クリスチャン・マッケイ、ジョン・ヘファーマン、ジュリアン・サンズ、プレストン・ナイマン、ジェニー・ギャロウェイ。

原作未読だったので、真犯人が明らかになった瞬間はゾクゾクっとした。
実際のところ疑わしい人物は数多く出てくるが、何れも決め手に欠くので見ている間はかなり見当違いの推理をしていたのだが、明かされてみれば他にはいないだろうなと納得いくものではあった。
だが後味は決して良くはない。

そして全てが解決した後に登場人物たちが余韻に浸るというようなものではなく、真相が明らかになった瞬間にバーンと「終」の文字が出て場内が明るくなるという、古典的映画のような趣きだった。
正直「これで終わり?」という驚きがないでもなかったが、こういう割り切り方もいっそ清々しいものがある。

ところでパンフレットにあるクリスティーの映画化作品一覧を見ていたら、「奥さまは名探偵」、「ゼロ時間の謎」、「奥さまは名探偵/パディントン発4時50分」と3本のクリスティー作品の映画化を手がけたパスカル・トマ監督が、2012年に「婦人失踪事件」を映画化しているようだがわが国では未公開。
ソフトスルーでも構わないので見せて欲しい。



by odin2099 | 2019-04-25 21:54 |  映画感想<ナ行> | Trackback(1) | Comments(2)
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Tracked from いやいやえん at 2019-10-18 21:32
タイトル : アガサ・クリスティー ねじれた家
【概略】 ギリシャから英国へ渡りレストラン経営で大成功を収めたアリスティド・レオニデスが殺された。孫娘のソフィアは、かつての恋人・チャールズの探偵事務所に捜査を依頼する。 サスペンス .0★★★☆☆ アガサ・クリスティーの本ミステリーははるか昔に読んでいるはずなんだけれど、正直どんな話だったか覚えてない。 塔で見つかったラブレターが後妻を犯人とする状況証拠なんですけど、これ実は幼いジョセフ...... more
Commented by maki at 2019-10-18 21:34 x
こんばんは。
真犯人には確かに衝撃がありましたが、
その後の大叔母が車ごと…という展開の方が驚きがありましたね。余韻に浸る間もなく 終! というところがとくに。
まるで小説を読んでいるかのような豪華な邸宅に、怪しすぎる登場人物たち。なかなか面白かったです。
Commented by odin2099 at 2019-10-20 08:35
> makiさん

後味の悪い作品ではありましたが、愉しめたことは愉しめました。
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