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『ヒトラーVSピカソ/奪われた名画のゆくえ』(2018)

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ナチスドイツによって奪われた数々の美術品、そしてそれに関わった人々を描いてゆくドキュメンタリー映画。

何故ヒトラーは美術品の収集にこだわったのか、それに加担した人、それに抵抗した人たちはどのような運命をたどったのか。
美術史というよりは、やはり第二次大戦を側面から描いたもの、という印象だ。

「究極の美と権力に秘められた名画ミステリー」などというコピーが付けられているが、そこから想像されるような知的好奇心を満たしてくれるようなものではない。

為政者たちの内面の掘り下げはされず、ただ単に淡々と語られる史実は、正直眠気を誘われる。
ある程度の知識と教養を要求されるタイプの作品だと言えよう。

ちなみにタイトルは「ヒトラーVSピカソ」と付けられているが、この両者を比較対比して論じている訳でもなく、またピカソの比重も大きくはない。
締めにピカソの言葉が使われているだけで、過大広告気味な点は否めない。


by odin2099 | 2019-05-02 09:08 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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