パナソニック汐留美術館で開催中の「ギュスターヴ・モロー展」へ行ってきました。
「14年ぶりにギュスターヴ・モロー美術館から名作の数々を一挙公開」とありますが、全てそこの収蔵品とのことです。
会場内は4つのパートに分かれています。
それぞれ
1:モローが愛した女たち
2:≪出現≫とサロメ
3:運命の女たち
4:≪一角獣≫と純潔の乙女
と題されていました。
最初のパートではモローの最愛の母や恋人が、二つめのパートでは何度も取り上げたお気に入りの題材であるサロメが、三つめのパートではセイレーン、エウロペ、レダ、ヘレネ、イヴ、メッサリーナ、スフィンクスetcのファム・ファタルたちが、そして最後のパートでは≪一角獣≫と乙女たちが展示されています。
この展覧会の面白いところは、完成品だけではなく、描きかけやスケッチ、素描、習作といった未完成品も並べられていること。
いわば「メイキング」付なわけで、モローがどのように作品を仕上げていったのかを垣間見ることが出来るのはなかなか貴重な体験かと。
なお、館内ではルオーギャラリーが同時開催されており、モローの弟子ジョルジュ・ルオーの作品も展示されています。
世界初の個人美術館でもあるモロー美術館の初代館長を務めたのも、このルオーだそうです。
開催は6/23までで、その後は大阪あべのハルカス美術館、福岡市美術館へ巡回するとのこと。
東京展では展示されていない作品もあるそうなんですが、大阪や福岡では見ることが出来るのでしょうか。