『DVD映画で楽しむ世界史』 大串夏身
2006年 02月 23日
歴史を題材にした映画を時系列順に並べてみると・・・?
――ナドナド以前から考えておりまして、そういうのをまとめた映画のガイドブックないかなぁ、と思っているときに見つけたのがこの一冊です。
『天地創造』や『十戒』など「旧約聖書」の世界に始まり、『トロイのヘレン』など「ギリシャ神話」、『ガリア戦記』、『クレオパトラ』、『ナザレのイエス』、『ベン・ハー』等々のローマ時代、『キャメロット』、『ロビン・フッドの冒険』など中世ヨーロッパ、『始皇帝暗殺』、『項羽と劉邦』の中国物、そして『タイタニック』、『シカゴ』、『サウンド・オブ・ミュージック』・・・の20世紀、と取上げている作品は多岐に渡っていてなかなか良いなぁと最初のうちは思っていたのですが、読み進めるうちにどうにも物足りない思いが強くなってきてしまいました。
要するに歴史の本としても、映画のガイドとしても中途半端なのです。
歴史の部分は学校の教科書の記述よりもあっさりしていて、前後関係や背後関係への紹介はありませんし、取上げている映画の大半は題名を羅列しているだけで、肝心の作品内容には殆ど触れていません。データも全く不親切なものです。
おまけに書名にある通りDVD化されている作品限定なので、有名作品で過去にビデオソフト化されたことのある作品でも無視されるか、おざなりに題名を挙げるだけです。
結局はかなり欲求不満が残るだけでした。
やはりこういうことは、面倒くさがらず自分でまとめるしかないんでしょうかねぇ。